指導方針
●スタッフがやるべきこと
- 知識、経験、感覚だけで指導せず、 常に勉強する。
- 「怒る」「罵声」「怒鳴る」禁止叱る事は積極的に。
- 大人から子ども同士の競争を煽らない。
- 子どもの「○○してみたい」はすべてやれる環境を整える。
- チーム練習は腹8分目で終わり、自主練習や遊びができるように。
- ケガをさせない。
スタッフがやるべき事は他にもたくさんあります。
当チームで一番重視するのは子どもの意思、無限の可能性を目一杯尊重することです。
それは時に勝利より優先します。
技術の優れている子ばかりを起用すれば、結果はついてきます。しかし、その時点で技術が優れていなくても試合に出て「1打席」「1守備機会」を経験することにより、とんでもない成長を遂げるかもしれません。
そこを一番大切にしていきたいと考えています。
現在でも試合中に「何でそんな簡単なボールをエラーするんだ!」 「練習で散々やってきだろう」などの言葉を耳にします。
また監督、コーチが結果に不満な態度を見せる場面を見てきました。エラーしたくてする子供はいません。きっと本人が1番悔しいです。監督やコーチが不満な態度を見せれば子供に伝わります。
チームは監督やコーチの為にあるのではありません。子供は監督、コーチの為に野球をやるのではありません。
自分自身、チームの仲間の為に野球をやるのです。
なぜエラーをしたのか?悔しいけどどうしたらいいかわからない?そんな子供たちの気持ちに寄り添い、ヒントや答えに導く考える力を与えられるスタッフを目指します。
●目指すチームの形
- 練習、試合、行事を大人も子供も「夢中」になれるチーム。
- 「喜怒哀楽」を目一杯表現できるチーム。
- 自ら考え、行動できるチーム。
- 仲間の大切さを理解できるチーム。
- 「試合に出たい」と望んだ子供が全員試合に出れるチーム。
- 中学校になっても全員が野球をやりたいと思えるチーム。
- 出た結果より取組んできた過程を大事にするチーム。
この表現だと勝負に勝つことを始めから諦めているチームじゃないかと思われるかもしれませんが決してそうではありません。スタッフは子供たちに勝利の喜びを感じてもらおうと必死になります。
ただし、子供たちにスタッフから強制することはありません。取組む過程を蔑にすることもありません。野球というゲームスポーツを楽しみ、仲間を大切に思えば自然と子供たちから「勝ちたい」という想いが沸き上がってくると考えています。テレビゲームを夢中になれば友達との勝負に「勝ちたい」と思う、そんな感情です。そうなれば自ら考え、行動するでしょう。
究極の目指すべき形は、監督はお飾りで試合中サインも出していない、ただ立っているだけのチームです。難しいと分かっています。しかし、子供たちには無限の可能性があります。それを信じて目指していきます。
●技術指導
○バッティング 基本方針
- 子ども一人一人にどんなバッターになりたいのか(ホームランバッター、アベレージヒッター、右打、左打、スイッチヒッター等)聞いて、可能性を排除せず取組みます。
- 練習は基本を身に着けるため、木製バットを使用します。(高性能バットによる能力以上に飛んでしまうことを防ぐため。チームバットあり、試合は好きなバットを使用します。)
○守備 基本方針
- 子ども一人一人に希望ポジションを聞いたうえで、そのポジションを目指してもらいます。(ただし、スタッフから見る特性、現在の技術習得度などにより子どもに相談しながら配置します。)
- ピッチャーは最低、3人育成します。
- キャッチャーは最低、2人育成します。
○走塁 基本方針
- 足の遅い、早いにかかわらず野球に必要なスピード習得を目指します。
- 走塁で迷う場面は多いですが迷ったら「先の塁に行こう」です。結果にとらわれず失敗してそれぞれの感覚を養います。
○基礎運動能力 基本方針
- ケガをしない体づくりを目指すため、柔軟運動を多く取り入れます。
- 冬季だけではなく年中、運動能力向上を目指すため、複合運動を多く取り入れます。
○メディカル、食事 基本方針
- 練習、試合の途中にエネルギー補給のため、補食を取り入れます。
- 体がどんどん成長する大事な時期だからこそ、月1回外部トレーナーを招いてのアップ指導、メディカルチェックを行います。※外部トレーナはBASEBALL ONE㈱ご協力のもと行います。
○技術習得度合いの数値化
- 年1回、個人別にRapsodo(ラプソード)による打撃、投球計測を行います。数値化することにより毎年どれだけ進歩したか、課題は何なのか?感覚に頼らず明確化します。
『Rapsodo(ラプソード)』とは、近年、MLB30球団、NPB数球団(今後もさらに導入球団が増えていく予定)も導入している野球、ソフトボール用のポータブルトラッキングシステムです。
このシステムでは、投球の計測においては、球速などの基本的なものから、ボールの回転数・回転軸・変化量などの詳細なものまで、幅広いデータをリアルタイムで取得可能です。
また、リリース時の高さや横幅、角度についても測定していくことが可能です。
打撃の計測でも、飛距離などの基本的なものから、回転数、回転軸、打球速度、打球角度などの詳細なものまで、幅広いデータを取得可能です。
また、打球の軌道や打球の傾向についても測定していくことが可能です。
※ラプソード計測はBASEBALL ONE㈱ご協力のもと行います。
BASEBALLONE㈱についての詳細は↓